MonkeyTurnRevew1巻〜10巻

第1巻(生方澄)
波多野憲二、高校三年生。小さいころからの夢はプロ野球選手になること!高校最後の甲子園を目指し試合に出るも、自らのミスにより予選敗退に終わる。なぜなら波多野の身長は165p。身長の低さがたたったのだった。やけになりバイクを乗り回す波多野のもとへ一人の女性があらわれた。彼女の正体は萩原麻琴という競艇選手だった。波多野の才能を見出し競艇選手になれと勧める先生を波多野は「競艇なんてギャンブルでスポーツじゃない」と頑として受け入れなかった。そんな波多野に萩原は「ギャンブルだからこそ実力だけが評価される」「命がけ」のスポーツ競艇を見せ付けた。そこで先生にノセられボートに乗った波多野はそこでボートの楽しさを肌で感じその魅力に取り付かれた。そして競艇選手の養成所である「本栖研修所」を受験することを決意する。しかしその倍率は、実に32倍!!(前年度は1541人受けて48人しか受からなかったのだ!)なんとか第一次試験に合格した波多野は最大の関門、第二次試験を受けるため一路山梨県本栖湖へ向かった!そこでは朝早くから練習が始まるのだが、見たのはランニングでも体操でもない。なんと真冬の乾布摩擦!「か・・・・・、かっこ悪りい(by波多野)」本栖研修所の厳しさ(?)は半端じゃない!どうなる波多野?
いよいよ始まりました、モンキーターン!なんつって2巻の方を先に買っちゃってたんだけどね!波多野君はまだ生意気な高校生です。ええと、連載初めに主人公の礼儀がなっていないのは河合漫画の特徴なんでしょうかね。(帯ギュの巧くん然り;)
にしても萩原さんは美人じゃ。なんというか2巻の方が印象的だったので、1巻に特に思い入れがないんですけど・・・とか言うとまずいか??薄い感想でご勘弁。


第2巻(洞口雄大)
いよいよ第二次試験が始まった。がちがちに固められた本栖の生活を見た波多野は試験にも受かっていないのに既にやる気なしモードに入っていた。しかも操縦テストは真冬の本栖湖で行われるのだ!水温は4℃〜6℃、心臓麻痺を起こしそうな温度である。「やっぱオレ受けるのやめようかな〜・・・」とぼんやりしている波多野のボートにエンジンがかかった!その瞬間波多野の顔つきがかわった。「ボートに乗れるのはここしかなかったんだ」と言う事を思い出し全速(時速75q)で操縦試験に挑んだ。そして競艇最高のターン技、モンキーターンをやろうとしたが、案の定転覆・・・。しかしその操縦を見ていた人の中で波多野に興味をもった者がいた。試験官坂本と「愛知の巨人」と呼ばれる競艇選手の息子、洞口雄大だ。そしてその後は波多野は三船正義とデッドヒートを繰り広げ、なんとか試験は終了した。
合格通知が届き浮かれる波多野。本栖では1年2ヶ月の訓練が待っているのだ。その別れを惜しむ者に幼なじみ、生方澄がいた。「1年と2ヶ月、待ってるから捕まえにきてくれる?」と告白した澄に波多野は「必ず捕まえに来てやる!」と言い残し、本栖研修所へ旅立った。しかし波多野は「上高の諸星あたる」と呼ばれるほどの女好き!行きの新幹線の中で早くも本栖へ同じく入学する青島優子に出会う。無事本栖に到着し訓練を受け始めたのだが、一番にやらされたのが「教練」。「気を付け」「やすめ」「右向け右」「前へ進め」ばかりをえんえん続けていた時、教官は青島を列を乱すからといって列からはずした。その扱いに憤怒した波多野は教官に歯向かい、その結果腕立てを教練の間中やれと命じられてしまった。(結果231回もやっていたのだった)そしてその後何日か過ぎたがいまだ訓練にボート操縦がでてこない。ある日やっとボートに乗れると思ったら「パドルでこぐ」のだという。しかしなぜか波多野のパドルがなくなっている!?「どうする気だ?」と教官にとわれ「パドルがなければ手で漕ぐ!」と波多野は負けん気の強さを見せた。次はパドル走法で競走。パドルが見つかったため競走に参加できた波多野。しかし競走相手は一度目に一着だった山崎と漕ぎ方が上手いと褒められた青島と小林!ビリはまた腕立て200回!!負けてたまるか!!
エンジンがかかった瞬間の波多野の顔にぞくぞくした。スポーツってもんを感じたよ!波多野は競艇をするために生まれてきたやつなんだと感じさせるあたりウマイ。波多野の快進撃もかっこよかった。ただこの巻は洞口君が目立たないね。ていうか長髪洞口ちとキモイ・・・(爆)いやキモクないけど似合わんね。髪切って正解だ!
で、やはりスミちゃんの告白シーンが印象的だった!かわいい・・・かわいいぞ!スミちゃん!缶けりやってた子どももかわいかった(笑)
本栖編開始。根性みせたな〜!洞口君のサポートとか良かったよ。こんときはまだ仲良しって感じだよね。洞口と波多野。男の子同士のこういう感じが私は好き。



第3巻(三船正義)
パドル走法競走では惜しくも2位だった(1位は青島)今度はいよいよエンジンをかけてボートを運転だ。波多野はその大迫力に終始興奮気味。しかし波多野は2日に一回は転覆している。それは本栖では訓練違反であるモンキーターンを練習しているからだ。しかしそこをを山崎に見られてしまい、しかも告げ口までされてしまった!憤怒した大山教官は波多野をぶん殴った!その夜のこと、同室の岸本がこっそり部屋を出て行くのを見つけた波多野は彼を追いかけ部屋を抜け出した。岸本は自分の才能に自身がなくなり脱走しようとしたのだった。しかしあまりに真っ暗でそれも出来ず結局所に帰ってきてしまった。すると波多野のベッドで誰かが寝ている。起こそうとするとそれは青島だった!二人は間違えて女子部屋に入ってしまったのだ!女子部屋に入った者は退所させられてしまう!!青島には気づかれたがなんとかそこを抜け出した二人は、次の日教官に呼び出された。教官の話しは岸本の練習が遅れ気味であるという事だった。その理由は波多野が転覆をしすぎるためペアを組んでボートを使用するはずの岸本が練習できなくなっていたからだった。そしてモンキーターンがしたければまず全速ターンを物にしろという教官の言葉を聞いた波多野はその日から練習をはじめる。また、同時に教官に呼び出された青島が突然実家へ帰ってしまった。青島の父親が病気で死んでしまったのだ。それを見た波多野は自分が競艇選手になる意味を改めて考えた。そして早く一人前になりたいと思ったのだった。しかしその後の班別試験でA〜Cまでしかないはずの班でなんとD班だと言われてしまった。つぎもD班だったら退所だという!D班は6人。全員一長一短ある者ばかりだ。波多野はどうかといえば旋回に自身はあるといえども実は82期の転覆王!信用できないというみんなの前で波多野は全速ターンをやってのけた。それを見ていた洞口、そして三船が燃え始めた。
次に始まったのがスタート練習。これが意外と難しい!しかしこれは次の班別試験、退所がかかっている試験の種目に入るという!
私が始めて河合作品に出会った時の話がこの巻に載ってます。面白かった!波多野君の少年っぽさが上手い。泣くし(笑)何でこんなに面白いんだ〜! D班登場。なんかビリから這い上がる泥臭さも私は好き。坂本教官もいいメンバーわけをしてくれたものですよ。ほんと。あと、D班男子皆(三船を除く)坊主なのに見分けがはっきりついてしまうあたり、プロの凄さを感じますね。特徴づけがしっかりしてるんだよな〜きっと。


第4巻(小林瑞希)
スタート練習で波多野はフライングしてばかりいる。このままじゃまずいと思っているところになんとプロの選手が本栖へやってきた。その中にはあの山崎の父がいた。しかし山崎は父を避けている。その姿を見た波多野はスタート勝負を山崎に持ちかけた。波多野が勝てば山崎は父と話をし、山崎が勝てば波多野は本栖にいる間中山崎のパシリになるのだ!山崎の父にスタートを教えてもらっている波多野、いよいよ勝負という時に山崎とともにアドバイスをもらった。「スタートの上手い選手は天性の才能を持っています。一つは集中力。もう一つは動体視力。」その言葉を受けた波多野は自らの度胸も手伝ってなんと0.1秒という好タイムをはじき出したのだった。
いよいよ班別試験が近づいてきた。しかしD班でひとり上達が見られない者がいた。小林美月だ。旋回が上手く出来ないのである。それを知ったD班の皆は小林を特訓しようと試みた。A班の洞口、青島とも相談するが競艇界の厳しさを知る洞口は「小林さんを無理に受からせる必要はない」と言う。どうしても小林を試験に受からせたい波多野は憤怒して別の方法をとることにした。ペアボートを使って操縦法を見せるというのだ。しかし教官の許可が得られない。時間がないと焦る波多野は教官の命令を無視しペアボートに乗り込み小林に操縦を教えた。
そして班別試験。D班の快進撃は凄かった。小林のことで怒っている波多野は82期のトップである洞口に挑戦した。周りの声も気にかけず自信たっぷりの波多野。それに違わず苦手の整備でも洞口より良い成績を取った。小林の旋回テストも無事終わりいよいよ波多野も得意の旋回テストというところで洞口が「全速ターンの二艇旋回をする」ことを持ちかけてきたのだ!
男は度胸!スタートって一番どきどきするシーンですよね。緊張最高潮。山崎のお父さんいいひとすぎだ〜。なんであんな息子なんだ!?息子を見守る姿がいじらしくて見てて照れちゃったよ、私が(笑)
小林さん、頑張る姿が逆にかわいそうに(と言っては語弊があるけど)感じたよ・・・。突き放す洞口と救おうとする波多野の姿が対照的にあらわされた話です。でもってこれをきっかけに二人のライバル心が一気に高まってくるのですね。どきどき・・・。それにしても命令違反してまで小林さんを特訓しようとするなんて波多野〜いい奴だ。


第5巻(青島優子)
いよいよ旋回テストだ。洞口は全速ターンで来る・・・・「ちくしょう!この意地っ張りめ!」ついに全速ターンの二艇旋回をやってしまった。二人のそれは既にプロ並の走りであった。しかし教官はそんな二人の旋回に0点をつけると言い出した。退所のかかる試験でこれほど痛いことはなかった。試験は終わり成績発表になった。結果は・・・なんと波多野は1位だった!先回テストは満点だったのである。しかし洞口は2位にも入っていない。どういうことだと考えあぐねていると勝木が「洞口は学科テスト・・・たぶん白紙だ」と教えてくれた。
次の訓練は模擬レース。三船は5回、洞口にいたっては9回も一着を取っているのに、波多野はまだ一度も取れないでいた。そんな時美人な彼女、澄から手紙がきた。本栖の外出日にあわせて近くの遊園地に遊びに来るというのだ。一気に元気を取りもどした波多野に感づいた仲間が、当日の待ち合わせにこっそりついてきた。波多野と澄、ありさと洞口と岸本と三船の二手に別れ遊ぶ中でも、波多野はレースのことばかり考えていた。澄と話す中でヒントを得た波多野は帰り際に澄と「本栖をトップで卒業する」ことを約束し外出日を終えた。 そして次のレース、波多野は「まくり差し」という戦法でとうとう一着を取った。82期生の中で初めて6コースから一着を取ったのだ。
そんな中、洞口が霧の立つ視界の悪い日に転覆をした。なんと洞口は隠れてモンキーターンの練習をしていたのだ。負けん気の強い波多野は対抗し自らもモンキーターンの練習を始める。
82期生の訓練も最終段階に進みつつあった。本栖リーグ戦が始まったのだ。波多野は第一節のリーグ戦で優勝し続いて第二節を迎えた。第二節は現地訓練で競艇場でプロの選手に訓練を見てもらった。その中には波多野の高校の先輩萩原の姿もあった。プロの選手とレースができると聞いて早速波多野は名乗りを上げた。一泡吹かせてやろうと意気込む波多野にプロの選手たちは全員モンキーターンできた。本物のモンキーターンの威力を見せ付けられた。そして青島は萩原に勝つためのアドバイスをもらい自分の隠れた武器を見つけたのだった。
あのセリフは波多野らしくて凄くいいです。ちくしょう!って悔しがる時の言葉、私はかっこいいと思う。それでこそスポーツ!でもってテストを白紙で出す洞口君とそれに怒る波多野君。スポーツマンだ! スミちゃんとのラブラブ話があったのも私には嬉しかった♪ていうかありさちゃん、笑えた!!あの回でありさちゃんが断然好きになった。洞口君も純君も三船君もタジタジあわあわ!


第6巻(岸本弘、*純)
本栖リーグ戦第二節、青島は女ながら優勝戦に出場し見事優勝を勝ち取った。 そしてリーグ戦も全てが終わり、いよいよ卒業記念レースを迎える時期となった。家族が見守る中準優戦が始まろうとしていたその時、山崎が波多野に「勝ちをゆずってくれ」と言い出した。これは山崎の心理戦だったのだが岸本に見られて失敗。準優戦は波多野1着、河野2着、岸本3着におわった。もう一つの準優戦を見ていた波多野の後ろから一人の男性が現れた。彼の名は洞口武雄、愛知の巨人と呼ばれ、生涯獲得賞金が10億を超えるというトップクラスのプロ選手だった。他でもない、波多野のライバル洞口雄大の父親だ。洞口は父親を敵視し「波多野の船券を買うだろうよ」という武雄の言葉に「絶対にボクは旗のには負けない」と言い返す。
そして優勝戦が始まった。洞口、三船、波多野、青島、河野、岸本の6人は一斉にスタートした。ミスした河野、巻き込まれた三船を抜いて青島、波多野、洞口の三つ巴となった。迎えた第二ターンマーク、ついに波多野は本栖では禁じ手であるモンキーターンをやってのけた。そして同じく洞口もモンキーターンで抜け出し、遂に82期のライバル同士一対一の対決となった。洞口がトップを守り三周目に突入したその時激しい風が吹き始めた。転覆の危険をかえりみず波多野は荒れる水面をモンキーターンで越えてきた!そして遂に洞口と並んだ!
この巻を読んだときは本当に次が読みたくてたまらんかった。どっちだどっちが勝つんだ〜〜!!??(波多野だろうとは思ったけど勝利の瞬間早く見たかったんで。モンキーで二人が抜け出した時は本当にどきどきだった!大興奮!もう河合先生の思うがままに操られてしまった感じ(笑)洞口のオヤジもいい味出してるし。んでもって謎の老人も出てくるし(笑)


第7巻(古池勘一)
波多野は遂に本栖チャンピオンの座を勝ち取り澄との約束も果たすことが出来た。「競艇場で会おう」と同期の仲間たちと言い合って本栖を卒業した。
そして遂に迎えるデビュー戦の朝、スポーツ新聞で洞口がデビュー戦で一着を取ったと知る。意気込んだ波多野に幸運がめぐってきた。平和島競艇場の超抜モーターが波多野に振り分けられたのだ!あまりにパワーがありすぎて上手く乗りこなせない波多野。競艇の最高峰SGで優勝経験ももつ頑固オヤジ古池さんと宿舎で同室になってしまった。古池さんは56歳でA1級にいるという凄腕の選手だ。明けて遂にデビュー戦となった。第一ターンマークをトップで飛び込んだが82期ドボン・キングはここで転覆してしまった!二回走りの為モーターを分解、整備しなければならなくなった。整備に自信のない波多野は超抜モーターを壊すのを恐れていた。しかしそこであの古池さんがアドバイスをしてくれた。そのおかげで波多野はデビュー2戦目で一着を勝ち取ったのだった。小池さんの凄さを痛感した波多野は古池さんに弟子入りを懇願する。しかし古池さんは頑として受け入れない。辛い過去を持っていたからだ。しかしそれを聞いてもめげない波多野は古池さんに勝負を持ちかける。勝ったら弟子入りを認めてもらおうというのだ。しかし日本一の難水面江戸川競艇場は波多野の大きな壁となった。スタートもままならない上波も高い。転覆5着6着ばかりの波多野だったが攻略法を遂にみつけ、3着を取る。しかし2着以内に入らなければ弟子にはしてもらえない。しかも次のレースは小池さんもでるという!古池さんがベテランの技とプレッシャーを与える中、波多野は逃げ切り遂に一着をもぎ取った。
さすが波多野、デビュー戦転覆。ドボンキングって響きがいいよね。すげえ情けない看板だけどそれをしょってんのがつおい選手だったりすると、それはもう勲章のような気がしてしまうから不思議。
古池さんて始めはこんなに怖い人だったんだね〜。最近のフレンドリーな古池さんばかり見てたからちょっと意外だった。でもってブチギレテル(笑)古池さんもかっこよかったよ。「ニッ」て笑ってるとこなんかおお〜ベテランだ〜!!って当たり前のことを思ったりして。


第8巻(潮崎俊也)
82期生が卒業して半年がたとうとしていたある日、洞口が一般戦で優勝した!
波多野が斡旋された新鋭リーグにその洞口も出るという。波多野はそこで若手トップクラスの選手である岡泉と潮崎にあった。二人は既にSG・記念クラスである。波多野のレースを見て興味を持った二人は波多野にプロペラを見せてもらう。岡泉とのレースでインモンキーという鋭角ターンを見せ付けられ悔しさが募る波多野。しかし波多野はそれさえも楽しみだと言ってのけた。そしてなんとか優出は果たした。優勝戦メンバーには同期のライバル洞口の姿もあった。しかし優勝戦前日の夜地元選手である潮崎が空を見上げていた。それを見かけた洞口が「赤城おろしが吹く」ことを予測し、波多野と、波多野の先輩多尾にそのことを報告しにきた。ボートのセッティングをする点で手を組もうと提案しにきたのだ。案の定次の日は赤城おろしが吹き荒れ転覆も相次いで起こっていた。そして優勝戦が始まった。岡泉の超人的なスタートも赤城おろしによる凄まじい風と波にかなわず、潮崎と洞口そして波多野が1マークを抜け出した。2マークを抜け出したあと洞口と波多野が潮崎を波にはめ、ついに同期のライバルの一騎打ちとなった。ラスト三周目に入っても競り合っている二人だったが、荒波のなか全速ターンで抜けようとする波多野に対抗し洞口も全速ターンで最終ターンに差し掛かった。その瞬間波多野の頭上を洞口のボートがかすめた。洞口が回りきれずに転覆したのだった。こうして新鋭リーグで優勝した波多野だったが小池さんは褒めてくれなかった。それどころか波多野を破門すると言い出したのだ。「勝つよりも大事なことをお前は忘れている。」そう言われて波多野は競艇がいかに危険なスポーツであるかを再認識する。
期が変わりB1級に昇格した波多野は唐津競艇場に斡旋される。そこで同期の青島に再会する。そして青島の先輩鮎川喜一に出会う。あまり強そうに見えないが優勝候補らしい。そして迎えた第一レース。なんと波多野はフライングをしてしまった!フライングは回を重ねるごとにレースに出られなくなるのだ。波多野は大きな荷物を背負い込んでしまった。しかもその後のレースでもスタート感が狂い、勝つことが出来なかった。大きな不安が波多野の上にのしかかってきたのだった。
この巻一番好きかも。一巻ぶりの洞口波多野対決、すげえ燃えたよ〜!でもって二人で潮崎さんをはめたところとか「うおおお〜〜!!!」でした(笑)この二人が協力してるのなんかなかなか見れないもんね!あと波多野の「このくらいの波でバタバタしてんじゃねえ!」てセリフがかっこよくてかっこよくて波多野ファンになりそうだった!でも喜びの分苦しみが待っていたんだね。う〜ん。
でも、古池さんに言われたことを波多野が理解したってシーン、ちょっと運びが強引だった気がする。イキナリ「命が一番大事だって気づいた」てのが「あれ?」って感じでした。



第9巻(和久井錠司)
スタート勘が戻らず落ち込みモードの波多野。そんな波多野に鮎川は「キミは今二つの道の別れ際にいる」とだけ言っていった。現状維持か勝負をするか。洞口に負ける道は選ばない!それに気づいた波多野はその後のレースで2着をもぎ取った。
東京に帰った波多野はは和久井錠司の小池さんを批判する態度にむっとし古池さんにプロペラ作りの教えをこう。古池さんのペラ小屋に1ヶ月こもる事になり1から学び始めた。しかし1ヶ月以上も音沙汰なしで彼女の澄は不機嫌そのもの。波多野は機嫌を直してもらうため「今度優勝したら賞金で何か買ってやる!」と約束をする。そしていよいよ和久井との勝負になった。しかし和久井のモーターはあまりよくないらしい。それで甘く見ていた波多野は数日後和久井との足合わせで足が完全に負けていることを知る。レースの外でも自分との勝負をしている和久井の姿も見た波多野は、自分のエースペラを自ら加工したのであった。これが功を奏し波多野は2度目の優勝を地元平和島で飾ったのだった。
和久井さんがもはや別人(笑)顔の作りもちがうよ。なんかこの巻の和久井さん、陰険さ五割増。変な人だし。
青島さんがすごく恋する女性でいとおしかったよ・・・かわいい・・・・☆


第10巻(競艇クィーン香子ちゃん)
4月の桐生で優勝していた波多野は大阪住之江で行われるGT新鋭王座決定戦に出場した。同期のライバル洞口と三船も出るという。出場選手のなかで一番若い3人だが一番仲が悪い!
波多野は住之江でFKSという装置を始めて体験した。フライングしそうな時に音がイヤホンに鳴らされるのだ。スタート力が武器の波多野はこの装置に慣れず困っていたが三船の「FKSは味方だ」と言う言葉を聞き調子を取り戻す。そして勝負がけで2度も1着を取り準優出を果たす。そこでは三船を下し遂に優勝戦となった。しかし勝つ方法が見えない波多野は優勝戦で慣れないインコースを取った。そしてスタート!しかし・・・FKSがなってしまった!そしてスロットルを放れなかった波多野はフライング失格となってしまった。そして優勝したのはなんと洞口!たった一度の勝負が決定的な差を生み出してしまった。しかし師匠の小池さんに「今はもう次のレースが始まる前だ」と言われ再びやるきを取り戻す。そして次に洞口と戦うためSG出場を目標にするのだった。
ハレーションが起きた時のシーンがかっこよくてこの巻では一番好き!
波多野が洞口はともかく三船とも仲が悪いことが発覚。(ちょっと意外だったけど。あれは意地張り合ってるだけじゃないのかな?)
波多野も負けん気の強さは誰にも負けんね。なんか変な日本語!